辺見庸 研究 ~内宇宙への旅~

辺見庸の発言は、ときに「荒れ球」や「魔球」もあるが、「剛速球」が身上である。その根源にある思考とは何か。

2018-02-01から1ヶ月間の記事一覧

B-18 苦海浄土

石牟礼道子さんが2月10日に亡くなった。辺見庸は、彼女と一度じっくり対談し面識があった。 「天声人語」の書き手は、水俣病患者と一緒に運動した彼女の言葉の一部を次のように紹介している。(朝日新聞、2018年2月11日朝刊) 「患者さんは病状が悪いのは魚…

B-17 現実が引き裂かれる

辺見庸の作品の中にこんな文章が出てくる。 「現実を覆っていたことばとイメージが、現実によって引き裂かれてしまい、現実がその裸形の冷酷さにおいて迫ってくることになる」 (これは或る哲学者の言葉から、との文が続いているのだが・・・) うむっ!それ…

B-16 辺見庸の内宇宙ー探究・反逆・創造ー

辺見庸の心的世界をめぐって思索したことを、電子書籍としてまとめました。 不備な点や誤った理解もあろうかと存じましが、ご一読賜れば幸いです。 https://www.amazon.co.jp/dp/B079KC7GYG/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1517661590&sr=1-1&keywords=宮下…