辺見庸 研究 ~内宇宙への旅~

辺見庸の発言は、ときに「荒れ球」や「魔球」もあるが、「剛速球」が身上である。その根源にある思考とは何か。

2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧

B-40 しおどきだろう

辺見庸は、現在、どのような心境にあるのだろうか。 去る11月11日のブログでは「もういいのではないか。やめてもよいのではないか。いいかげんしおどきだろう・・・。」と書いてはいたが。 荒み切った社会・経済・政治そして言葉や知の情況の虚しさに絶望しなが…

B-39 敗戦後論  

ヤスパースは、全世界がドイツを弾劾しドイツ人を弾劾する中で、戦争に参加し推進し、または戦争を許し座視したドイツ人の戦争の罪として次の4つを挙げている。 「刑法上の罪」「政治上の罪」「道徳上の罪」「形而上的な罪」(K.ヤスパース『戦争の罪を問う…

B -38 消費「怠業」

消費資本主義の中で根腐れがないかというと、隠蔽しているだけで、地下茎部はもっとひどいかもしれない。(辺見庸の発言。対談『夜と女と毛沢東』吉本隆明・辺見庸、1997年 来年10月から消費税増税が施行される(らしい)。 消費税の徴税(増税)の大義はど…