辺見庸が、最近の自著・詩集『純粋な幸福』についてブログで語っている。
「初速好調。出足よし」と自画自賛しているのだ。評判を気にして出版社にかわって「番宣」しているようなものだ。
これまでの辺見は、自著の売行
なんか全く気にする素振りは見せ
なかったのに。こんな辺 見を見
ていると悲しくなる。
かつては、分かる者だけが読め
ば良い、売れなくてもよい、と
言い放ったものだった。
そう言えば辺見が去年10月に上梓した『月』については、彼は何も話さなくなった。かつてのステレオタイプな感想文さえ、もはや見られない。そして今や、誰も見向きさえしていない。当然のことと思われる。